日商簿記2級 最短合格講座

区分4 本番★★★

No.21 ネット試験の解き方と時間配分

本番のネット試験で、何を持って行き、画面でどう答え、90分をどう使うか。知っていれば落とさない事ばかりなので、一度読んでおくだけで足ります。最後に読む回ですが、申込だけは早めに動いてください。
目次
  1. 第0章 前提知識
  2. 第1章 当日の持ち物と画面
  3. 第2章 時間配分と解く順番
  4. 第3章 点の取り方と、当日までの準備
  5. 確認問題

第0章 前提知識

① ネット試験 :パソコンで受ける簿記の試験

日商簿記の2級には、紙で受ける統一試験(年に数回の決まった日)と、パソコンで受けるネット試験があります。 この講座で目指すのはネット試験で、2026年11月下旬に受ける予定です。

ネット試験の日程は、各試験会場が決めます。 決まった曜日に実施する会場もあれば、受ける人の希望に合わせる会場もあります。会場はテストセンターと呼ばれる、パソコンの置かれた試験専用の場所です。

② 試験の形

試験時間は90分で、問題は5題以内です。 形式は選択式と入力式で、合格は70%以上(100点満点なら70点)です。

終わるとすぐに自動で採点され、合否が分かります。 結果は紙のスコアレポートで渡され、合格するとデジタル合格証が受け取れます。

③ 申込の前に知っておくこと

2026年10月時点の公式案内で確かめられる事を、まとめます。

項目 内容
受験料 5,500円(税込)
事務手数料 550円(税込)
申込方法 会場ごとに異なる(インターネットで申し込む会場と、会場に問い合わせる会場がある)
施行休止期間 2026年11月9日〜11月18日は、2級・3級の受験ができない
会場の追加料金 会場によって異なる場合がある

11月下旬に受けるなら、休止期間が明けた11月19日以降の日程を探します。 会場ごとに空きが違うので、日程は早めに押さえておいてください。

第1章 当日の持ち物と画面

① 持ち物 必ず覚える

当日は、次の物が必要です。

電卓は、四則演算ができるシンプルな物にしてください。 スマートフォンや携帯電話の電卓機能は使えません。機種の細かい条件は、申込の案内と公式サイトで確かめてください。

計算用紙は、会場がA4の白紙2枚を用意します。 自分のノートは持ち込めず、使った用紙は終了後に回収されます。2枚という限られた枚数なので、本番では書く場所を決めて、小さく整理して使います。

② 答えの入れ方 必ず覚える

ネット試験の入力には、決まりがあります。守らないと、中身が合っていても不正解になります。

特に3つ目は、紙の試験にはない注意点です。 「現金20,000」と「現金30,000」を2行に分けず、「現金50,000」の1行にします。

③ 画面の表示が崩れたら さらっと

問題の表示が崩れた時は、画面左下の大問のボタン(「第2問」など)を押して、もう一度、元の大問のボタンを押すと直ります。 解答上の注意は、試験が始まる前の画面でも読めます。

大問ごとのボタンで、問題を行き来できるかは、試験開始前の画面で必ず確かめてください。 次の章の解く順番は、これが前提になっています。

第2章 時間配分と解く順番

① 工業簿記から解く 必ず覚える

おすすめの順番は、第4問、第5問、第1問、第2問、第3問です。

工業簿記(第4・5問)は、出題パターンが少なく、満点を狙えます。 先に解くと、点を固められますし、頭が冴えている最初の時間を、一番点になりやすい所に使えます。

第3問は量が多く、時間を食います。 最後に回して、取れる所から埋めていきます。

② 時間の目安 必ず覚える

90分の使い方の目安は、次の通りです。自分の予想模試の結果で調整してください。

順番 大問 配点の目安 時間
1 第4問(工業簿記) 28点 20分
2 第5問(標準原価・直接原価) 12点 10分
3 第1問(仕訳) 20点 15分(1問3分)
4 第2問 20点 12分
5 第3問 20点 23分
6 見直し 10分

合計は90分です。 第1問の見直しは、特に価値があります。科目の選び間違いと、同じ科目の2回使用は、見直しで拾えます。

③ 超えたら飛ばす 必ず覚える

1つの設問に、決めた時間を超えたら、いったん飛ばします。 飛ばした問題は、見直しの時間に戻ります。

1問で10分悩んでも、取れる点は同じです。 その10分で、別の大問の確実な点を取る方が、合計は伸びます。

第3章 点の取り方と、当日までの準備

① 部分点を拾う さらっと

第2問と第3問は、全部が解けなくても点になります。 空欄の1つが分からなくても、取れる所を埋めて進めます。

白紙の枠が残るよりも、分かる所だけでも入れておく方が点になります。 逆に、1つの数字にこだわって、残りの大問が白紙になるのが一番の損です。

② 予想模試を、本番と同じ条件で解く 必ず覚える

講座の最後は、予想模試1回分を、90分で解くことです。 電卓を使い、計算用紙は2枚だけと決め、時間を計って解いてください。

合格の目安は、70点以上を2回続けて取ることです。 解けなかった問題は、その単元の本文に戻って、該当する章を読み直します。

③ 前日と当日 さらっと

前日は、新しい論点に手を出さず、各単元の「最低ライン」を読み返す程度にします。 当日は、身分証と電卓を忘れないようにします。

会場では、試験が始まる前に、解答上の注意の画面が出ます。 慌てずに読んで、入力のルールを再確認してから始めます。

○ よくある勘違い:仕訳問題は「同じ科目を2回使ってはいけない」ではなく、「借方の中、貸方の中で、同じ科目を2回使うと不正解」。借方と貸方に同じ科目が出るのは、問題ありません
○ 試験の問題や内容は、終了後にSNSなどで公開してはいけません
○ 受験料などは変わることがあるので、申込の画面で最新の金額を確かめてください
○ 関係する単元:工業簿記はNo.16〜20、第1問はNo.04〜10、第2問・第3問はNo.11〜15

身分証と電卓を持って行く。金額は数字だけ、同じ科目は借方・貸方それぞれ1行にまとめる。工業簿記から解き、1問で詰まったら飛ばして、見直しの10分を残す。

確認問題

問1 ネット試験の当日、計算用紙について正しいのはどれですか。

問2 第1問で「備品を30万円で購入し、代金は現金で払った」という仕訳の金額を入力します。入力として正しいのはどれですか。

問3 試験開始から70分。第3問の最後の設問で、同じ数字を15分悩んでいます。第1問と第2問に未回答の設問も残っています。最も良い動きはどれですか。

出典:日本商工会議所「ネット試験の受験方法」「日商簿記検定試験(2級・3級)ネット試験をご受験される皆様へ」「日商簿記検定試験(2級・3級・簿記初級・原価計算初級)ネット試験について」(https://www.kentei.ne.jp/ )、同「簿記 2級 試験科目・出題区分表」。2026年10月時点の公式案内に基づく。時間配分の目安は講座の提案で、公式の物ではない。